潰瘍性大腸炎と喫煙の謎に迫る!

潰瘍性大腸炎と喫煙にどんな関係があるのだろうか?』

 潰瘍性大腸炎は発生機序や原因が解明されていない未知の疾患であります。そのため、私達はいたちごっこを長年続け、寛解と増悪を何度も繰り返し、入院生活や通院生活が日常に溶け込むようになりました。

 

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 最近、病院行くと落ち着きます。。。

 

<喫煙って潰瘍性大腸炎に効果があるのか?>

 では、今回は喫煙について考えていきたいと思います。結論から言うと喫煙は予防と寛解に役立ちます。まず、喫煙者の潰瘍性大腸炎発症のリスクは非喫煙者と比較すると60%と言われています。なぜか理由は不明ですが、喫煙すると潰瘍性大腸炎緩解していきます。しかし、ヘビースモーカーが禁煙すると同時に手術療法を受ける割合が17.9倍まで跳ね上がります。まさに諸刃の刃。吸い始めたら死ぬまで吸う必要があるのです。ちなみにクローン病では逆効果です。

 

<何故、喫煙が潰瘍性大腸炎に効果があるのか?>

・喫煙者では非喫煙者にくらべ直腸粘膜のアラキドン酸代謝物が減少する と報告している。

 

・IL-8は好中球の組織内への遊走・浸潤を刺激するサイトカインであるが、最近吉田らは、活動期の潰瘍性大腸炎患者の末梢血液中の単球は健常者のそれにくらべてより大量のIL-8を産生することを報告した。

 

・喫煙者ではこのIL-8の産生が非喫煙者にくらべ低値となる傾向があり、実験大腸炎モデルでも喫煙負荷に伴いIL-8とTNFαの低下傾向がみられる。喫煙はこれらの炎症性サイトカインや炎症性のアラキドン酸代謝物の産生を抑制することにより潰瘍性大腸炎の病態を軽減しているのかも知れない。

 喫煙と消化器系より引用

喫煙と消化器系(2013/9/15/アクセス)

 

難しすぎてよくわかりませんが、レミケードと同じく TNFαの低下傾向がみられます。また、その他の炎症を引き起こす物質に対しても有効なようです。しかし、昔から煙草は百害あって一理無しと言われていましたが、一理ぐらいはあるのですね。

 

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<そうだ!ニコチンパッチを貼ればよいのではないか?>

 私も今までは、そのように淡い考えを抱いていました。しかし、どうやらそんな期待は無くなりました。

活動性病変に対しニコチンパッチが治療法として期待されたこともあったが、単独では有用ではないこと。また寛解維持としては効果がないことが示された。

炎症性腸疾患:診断と治療の進歩より引用

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/98/1/98_5/_pdf

 

<結論&まとめ>

 結局、禁煙ができなくなるため吸わない方が良いかと思います。また、二次的な影響も考慮する必要があると思います。しかし、喫煙者で維持期をコントロールできているのであれば、吸いすぎなければ良いのではないかと思います。